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Aterm MR03LNを一ヶ月ほど使った感想

Aterm MR03LNを買ってから一ヶ月ほどが経って、実際の使用感も大体分かってきた。

Bluetooth接続

普通のWi-Fi接続とは排他的に使うようになっていて、本体のタッチパネルまたはスマートフォン・タブレットのアプリで切り替えられる。

Bluetooth接続はWi-Fiと比べるとやはり遅い。Googleマップを表示させると遅さを感じる。

面倒な点としては、ルーターの電源投入後、あるいはWi-Fiからの切り替え後、タブレットを操作して手動でつなぎに行かないといけない。

AndroidのNexus 7ではBluetooth機器を個別に切断できるが、iPadだとそういうのはできないので注意

2016年4月27日追記:いつの間にかiOSでもBluetoothアクセサリの「接続解除」(ペアリング解除ではない)ができるようになった。参考:他社製の Bluetooth アクセサリを設定して使う – Apple サポートの「Bluetooth アクセサリの接続を外す」

Wi-Fi接続

言うことなし。5GHz帯にも対応しているようだが、試してない。

リモート起動

起動するのにルーターに触らなくてもいいのは便利。Wi-Fiで繋ぐようにしていれば、起動後自動でつながってくれる。

電池の持ち

そんなにヘビーな使い方をしなければ、外出している間は持つ。

付属のクレードルに置いても、USBケーブルの挿し方が悪いのか充電されていないことがあった。(充電状態になればクレードルのランプが点灯するので、クレードルに置いた時に充電されているかチェックできる)2016年4月27日追記:この現象は結局、使っていたUSBケーブルの問題だった。クレードルは悪くなかった。

IPv6

IIJmioのSIMなので普通にIPv6で繋がるっぽい。IPv6だからといってこれといったメリットを感じているわけではないが。

IIJmioとかのサイトにアクセスすると「CONNECTED via IPv6」と出る。

Aterm MR03LNを買った

半年前から、外出先でインターネットに接続するためにIIJmioのMVNO回線とPocket WiFiの端末(GL02P)を使っていたが、このGL02Pは2年使った後なので電池が死んでいて、しかも元々イーモバイル用の端末だから、NTTドコモの一部の周波数帯に対応していない。

じゃあ新しいモバイルルーターを買おう!となるのだが、GL02P+モバイルバッテリーでも最低限には使えるし、代わりのモバイルルーター(自分の中で)第一候補のAterm MR03LNの価格が2万3千円ほどするので、なかなか買うタイミングが見つからなかった。

しかし、数日前(24日)にAterm MR03LNの価格を調べたらAmazonでタイムセールをやっていて、1万5千円と安くなっていたので、迷わずポチってしまった。しかもクレードル付き。(OCNモバイルONEのSIMとのセットだが、そっちのSIMは無視するものとする)(この記事を書いている現在は価格は元に戻ってしまったようだ)

Aterm MR03LNの製品情報はAtermMR03LN | 製品一覧 | AtermStationで見られる。自分が重視したポイントは、

  • LTE対応。(今じゃ当たり前か)
  • FOMAプラスエリアや、LTEの800MHz帯にも対応。
  • Bluetoothテザリング(PAN)に対応。(Wi-Fiより低速だが消費電力が低い)(ただ、ネットで評判を見るとそこまで期待してはいけない?)
  • IPv6対応。(IIJmioのSIMと組み合わせるとIPv6でインターネットに繋がる)

あたりか。

以下のアプリを使うと、このモバイルルーターの電波状態・バッテリー残量等を確認できる。

それから、休止状態にしたMR03LNをスマートフォンやタブレットのアプリで「リモート起動」できるようだ。しかし、「MR03LNのリモート起動」と「スマートフォン・タブレットからのWi-Fi/Bluetoothでの接続」が連携する訳ではないので、ないよりマシとはいえ、使い勝手はそこまで良くないか。(「リモート起動」した後、スマートフォン・タブレットでMR03LNに接続するまでの間、アプリからは何も操作できない状態になる)

以下、パッケージの写真。

本体、電池パック、裏蓋とクレードルの他に、ACアダプターとUSBケーブルとLANケーブルが付属するが、これらは手持ちのものを使うつもりなので、多分開封しないだろう。

そろそろ、携帯機器に付属するACアダプターとUSBケーブルが、「プリンターに付属するUSBケーブル」のポジションになっている気がするが、付属をやめる動きはないのだろうか。(Nexus 7を買った時のACアダプターとUSBケーブルも封印したままな気がする)

クレードルに装着。クレードルにはLAN端子があって、MR03LNをルーターとして使えるらしい。本体のUSB端子でパソコンにつなぐとパソコンからはネットワークインターフェースに見えるようだが、クレードルのUSB端子ではそういうのはできないようだ。充電用に「ケーブルを差す」よりは「クレードルに置く」方が楽だ。


Pocket Wifi (GL02P)と並べてみた。

MR03LNの方が縦横が大きいが、薄い。重量はそれほど変わらないが、気持ちMR03LNの方が軽い。

GL02Pにはイーモバイル時代を含めて2年半お世話になったが、これでお役御免だ。

Macのストレージを空けた

今使っているMacはMacBook Proの256GBフラッシュストレージモデルで、いくらでもファイルを保存できるという感じではない。購入から1年近く経った今、90%以上の領域を使ってしまっている。そこで、使用頻度の低いファイルを外付けHDDに追い出したり、使わなくなった古いバージョンのソフトウエアを積極的に削除していくということが必要になる。

Haskell Platform

~/Library/Haskell 以下にいろいろ入っている。
$ du -h -d 2 Library/Haskell で調べた感じ、古いGHC 7.6.3が1.3GBほど占めているようだった。なので古いGHCを消す。
手順はMac OS X – HaskellWikiをみた限りでは uninstall-hs コマンドを使えばいいらしい。

$ du -h -d 2 Library/Haskell
144K	Library/Haskell/bin
 26M	Library/Haskell/doc
1.3G	Library/Haskell/ghc-7.6.3/lib
1.3G	Library/Haskell/ghc-7.6.3
3.2G	Library/Haskell/ghc-7.8.3/lib
3.2G	Library/Haskell/ghc-7.8.3
188K	Library/Haskell/logs
203M	Library/Haskell/repo-cache/hackage.haskell.org
156M	Library/Haskell/repo-cache/hdiff.luite.com
359M	Library/Haskell/repo-cache
4.9G	Library/Haskell
$ uninstall-hs -v
-- Versions found on this system

7.6.3
    /Library/Frameworks/GHC.framework/Versions/7.6.3-x86_64
    /Library/Haskell/ghc-7.6.3
    /Users/*/.ghc/x86_64-darwin-7.6.3
    /Users/*/Library/Haskell/ghc-7.6.3

7.8.3
    /Library/Frameworks/GHC.framework/Versions/7.8.3-x86_64
    /Library/Haskell/ghc-7.8.3
    /Library/Haskell/ghc-7.8.3-x86_64
    /Users/*/.ghc/x86_64-darwin-7.8.3
    /Users/*/Library/Haskell/ghc-7.8.3

-- To remove a version and all earlier: uninstall-hs thru VERSION
-- To remove only a single version:     uninstall-hs only VERSION

$ uninstall-hs only 7.6.3
-- Would remove just version 7.6.3
/Library/Frameworks/GHC.framework/Versions/7.6.3-x86_64
/Library/Haskell/ghc-7.6.3
/Users/*/.ghc/x86_64-darwin-7.6.3
/Users/*/Library/Haskell/ghc-7.6.3
/Users/*/Library/Haskell/bin/cpphs@ -> ../ghc-7.6.3/lib/cpphs-1.18.4/bin/cpphs
/usr/bin/ghc-7.6.3@ -> /Library/Frameworks/GHC.framework/Versions/7.6.3-x86_64/usr/bin/ghc-7.6.3
/usr/bin/ghc-pkg-7.6.3@ -> /Library/Frameworks/GHC.framework/Versions/7.6.3-x86_64/usr/bin/ghc-pkg-7.6.3
/usr/bin/ghci-7.6.3@ -> /Library/Frameworks/GHC.framework/Versions/7.6.3-x86_64/usr/bin/ghci-7.6.3
/usr/bin/haddock-ghc-7.6.3@ -> /Library/Frameworks/GHC.framework/Versions/7.6.3-x86_64/usr/bin/haddock-ghc-7.6.3
/usr/bin/runghc-7.6.3@ -> /Library/Frameworks/GHC.framework/Versions/7.6.3-x86_64/usr/bin/runghc-7.6.3
-- To actually remove these files, sudo run the command again with --remove
-- To generate a script to remove these files, run the command again with --script

$ sudo uninstall-hs only --remove 7.6.3
Password:
-- Removing just version 7.6.3

そもそも今インストールされているGHC 7.8.3も最新版じゃないという気がするが。

TeX Live (MacTeX)

古いTeX Live 2013が入っていたので消す。確かMacTeXで入れたような気がするので、このへんを読んでおく。普通に /usr/local/texlive/2013 を消せばいいみたい。

$ du -d 1 -h /usr/local/texlive
4.4G	/usr/local/texlive/2013
4.5G	/usr/local/texlive/2014
4.0K	/usr/local/texlive/texmf-local
8.9G	/usr/local/texlive
$ sudo rm -rf /usr/local/texlive/2013

その他

Homebrewで入っている古いソフトウエアを消したりMacPortsで入っている古いソフトウエアを消したり、Dropboxで同期しているでかくて使用頻度の低いファイルを同期しないようにしたりいろいろ

タブレット端末からのリモートデスクトップでWindowsのタッチ操作を試す

最近のWindowsはタッチ操作に対応している。が、タッチに対応したディスプレイなんて持っておらず、わざわざ買うほど必要性も感じない。そういう場合に、iOS/Android端末と、リモートデスクトップ接続を受け付けることができるWindowsを持っていると、Windowsのタッチ操作を試せる。

今回のWindows 8.1を買う前の下調べで、(無印とProの違いの一つである)Windowsのリモートデスクトップ機能についてググっていたところ、「iOS/AndroidタブレットからリモートデスクトップでWindowsにつなぐと、タッチ操作ができる」という情報を見かけた(このへん)。そういうことなら、リモートデスクトップができるPro版を買うしかない。と思って、無印よりも数千円高いPro版のWindows 8.1を買ったのだった。

以下、iPadからリモートデスクトップでWindows機を操作するまでの手順。

Windowsの設定でリモートデスクトップを有効にする

コントロールパネルで
システムとセキュリティ > システム > リモートアクセスの許可
とクリック。
remotedesktop-step1

リモートデスクトップのオプションで、「このコンピューターへのリモート接続を許可する」をクリック。
remotedesktop-step2

なんかメッセージが出るので「OK」を押す。
remotedesktop-step3

これで、リモートデスクトップが有効になった。
remotedesktop-step4

iOS端末/Android端末にMicrosoft純正のリモートデスクトップクライアントを入れる

インストールが終わったら、起動して適当に設定してやる。

遊ぶ

リモートデスクトップでつなぐと、画面サイズはクライアント側で指定したものになる。iPadからつなげばiPadの画面サイズになる。画面の向きは、横向きで固定のようだ。

「コンピューターの基本的な情報の表示」を見ると、「ペンとタッチ」の項目は「10タッチポイントでのタッチ(制限あり)のサポート」となっている。「制限あり」とあるがどこが制限されているのかはよく分からない。
IMG_0065

みんな大好きな「ペイント」では、ブラシツールを使って複数点同時に描くことができるようだ。IMG_0066

自作PCにWindows 8.1を導入した (2)

前回: 自作PCにWindows 8.1を導入した

Arch LinuxとWindowsのデュアルブート

自分がArch Linuxを入れる時に使ったブートマネージャーはrEFIndだった。そのコンピューターに追加でWindowsを入れると、Windows Boot Managerがハードディスクのどこかにインストールされてそれが使われるようになる。が、それだと起動時にOSを選択できないので、ブートマネージャーの選択をrEFIndに戻す。ブートマネージャーを選ぶには、ファームウエア(UEFI?)の側でブートデバイスを選ぶ要領でやればよい。自分が使っているGIGABYTEのマザーボードだと、電源投入直後にF12を押すとブートデバイスを選択する画面が出るので、そこでrEFIndを選択した。

rEFIndの画面には、起動できるOS(今は2種類。OSのインストールDVDを入れるとそれも選択肢に現れる)の一覧が表示されるので、それで選べばよい。

ハードウエアクロック

Arch Linuxをインストールした時、ハードウエアクロックはUTCで設定したが、Windowsではデフォルトで地方時(local time)を使う(?)ので、日本だと9時間ずれた時間がWindows上に表示される。

この問題については、Arch Wikiの記事に書いてある(日本語記事)。記事に従ってレジストリをいじればよい。Windowsによる時刻同期は、よくわからないが切った方がいいらしい。

ソフトウエアのインストール

コマンドラインで使えるWindows向けのパッケージマネージャーであるところのChocolateyを入れてみた。そうすると、管理者権限のあるコマンドプロンプトとかPowerShell上で

choco install virtualbox
choco install GoogleChrome
choco install gimp

という具合でソフトウエアを導入できる。便利。

デュアルブートじゃなくて仮想化で同時に使いたい

先に書いたように、起動時にWindowsかArch Linuxかを選択すれば、どちらか一方のOSを起動できる(デュアルブート)。が、時代は仮想化だ(?)。Windowsを立ち上げつつLinuxも使う、あるいはその逆をやりたい。それも、新しく仮想マシンにLinuxをインストールするのではなく、既に物理ハードディスクにインストールしてあるLinuxを使いたい。

普通、仮想化ソフトウエアでOSを動かすときは、ゲストOS用のハードディスクの実体はホストOSのファイルシステム上に作られる数十GBのファイルになっているが、その代わりに物理ハードディスクを直接ゲストOSに割り当てたい。

VirtualBoxの場合はこの辺の手順でそれができるらしい。が、なぜかうまくいかなかった。どういうエラーが出たかは覚えていない。

そういえば今回インストールしたのは8.1 Pro (x64)なので、Hyper-Vというやつが使えるはずだ。試してみようということで、
コントロールパネル > プログラム > プログラムと機能 > Windows の機能の有効化または無効化
でHyper-Vにチェックを入れ、再起動。この辺の記事を参考に設定しようとしたが、物理ディスクをオフラインにする手順のところで詰まった。具体的には、
コンピューターの管理 > 記憶域 > ディスクの管理
で、Arch Linuxが入っているディスク0をオフラインにしようとしたら、「現在のシステムディスクまたは BIOS ディスク 0 上のディスク属性は変更できません。 」というエラーが出た。EFIが入っているディスクだからダメなのか。よくわからん。

続きはまた今度。

IIJmioの格安SIMを1ヶ月間使ってみた感想

IIJmioの格安SIMを買ってから1ヶ月が経ったので、実際に使って生活した感想を書く。

端末

結局Pocket WifiのGL02Pで使い続けている。前の記事でも書いたように、この端末はSIMフリーで、APNを設定すればドコモのMVNOでも使える。SIMの大きさは標準SIMだが、microSIMでもアダプタなしで騙し騙し使える。自分の生活圏では、ほとんど3Gしか掴まない。LTEの表示が出る場所(つまり、ドコモのLTEの1.7GHz帯の電波が飛んでいる)も一部にはあるようだ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAスクリーンショット 2014-11-06 0.17.43

利用状況

家にいる時は家の固定回線があり、大学にいる時は(建物によっては)学内無線LANが使えるので、モバイル回線にお世話になるのは、このどちらでもない場所となる。駅や電車内とか。ただし、電車通学ではないので通学中は使わない。

というわけなので、普段の生活の中で、家と大学だけで過ごす日はまったくモバイル回線を使わない。そういうわけで、日によってばらつきが大きく、(b-mobileやOCNにあるような)高速通信の容量が1日あたりで決まっているプランよりも、今回選んだ、高速通信の容量が1ヶ月あたりで決まっているプランの方が向いている。

利用量は多い日で100MBを超える程度。まったく使わない日も多いので、先月は一ヶ月の利用量が2GBに届かず、700MBくらい余った。なので、常に高速通信ONで問題なさそうである。まあ、これは外出先で容量を食うサービス等を利用していないからだろう。動画の視聴や、リモートデスクトップ、VNCはやっていない。外出先でのアプリのアップデートは避けたいと思っている。

今後

これからどうするか。先の記事にも書いたように、今持っている端末がアレなので、新しい端末を入手したい。iPhoneを買うか、Android端末か、モバイルルーターか。

自分の中ではNexus 5が有力候補だったが、調べたところFOMAプラスエリアに完全対応していないようで、そこが不安要素になっている。

あと、メインのドコモ回線をどうするかも悩む。今はFOMA契約で、ガラケーで使っているが、今後どうするか。

日記終わり。

自作PCにWindows 8.1を導入した

1年半前にパソコンを自作したのだが、今まではLinux (Arch Linux)だけを入れて使ってきた。だが、何となくWindows環境の必要性を感じたので、Windows 8.1 Pro (DSP版)を買ってきてインストールすることにした。無印じゃなくてProにしたのは、リモートデスクトップを使いたいというのが主な理由だ。

そのパソコンに入っているHDDは手持ちの物の再利用(前はMacBookに入っていたが、容量が狭くなり換装したので余った)で、潤沢に容量があるというわけではなかったので、HDDも新しいのを買った。

インストールだが、特に何の問題もなかった。DVDから起動して、(新しく導入した)HDDを選択して、おわり。Microsoftアカウントの名前はローマ字にしていたので、ホームディレクトリの名前はローマ字になった。

とりあえず導入したソフトウエアは

  • Firefox
  • Dropbox
  • iCloud for Windows
    • ついでにBonjourが入るので他の端末から ホスト名.local で参照できるようになる

で、明日以降もっとほかのソフトウエアとかも入れて環境を整えたい。

…と思ったが、Arch Linuxを起動できるか確認していない。Arch Linuxの時はrEFIndを使っていたが、WindowsのUEFI事情はよく分からない。明日以降なんとかしたい。Arch Wikiのこのへんが参考になるだろうか。

GIMPとゲームパッド on Linux

フリーのペイントソフト、GIMPをゲームパッドで操作したい。いわゆる「左手デバイス」とかいうの。まあ自分はそんなにお絵描きするわけじゃないんだけど。

ここの話はLinuxでの話で、WindowsとかOS Xとかは知らん。

手持ちのハードウエア

  • パソコン(自作のLinux機)
  • USBゲームパッド(エレコムのやつ)
  • ペンタブ(Wacom Bamboo CTH-661)(今回の主役ではない)PA250017

試した手順

1. メニューの「Edit > Preferences」を選択。

GIMP: Edit > Preferences

2. Preferences ダイアログの Input Devices > Input Controllers を選択

GIMP: Preferences > Input Controllers

3. Available Controllers の Linux Input を選択し、→ボタンで Active Controllers に追加。

GIMP: Configure Input Controller

4. Configure Input Controller ダイアログが出てくるので、Deviceとして PC Game Controller を選択。

GIMP: Configure Input Controller (PC Game Controller)これで、

  1. Grab eventをクリック
  2. ゲームパッドのボタンを押す
  3. Actionを割り当て

という感じでゲームパッドのボタンにGIMPの操作を割り当てることができる…と期待したがそうはいかなかった。ゲームパッドのボタンを押しても何も起こらない。Dump events…にチェックを入れてターミナルの出力を見ると、ボタンを押した事自体は認識されてはいるようだ。なぜだ。

GIMPのソースコードをいじる

しかたがないからGIMPのソースコードを見ていじくろう。GIMP Developer WikiHacking:Building/Linuxを参考にして、ソースコードをgitでチェックアウトする。

Linux Inputに対応するソースはどこだろう。gimp/modules/ が怪しい。見てみると、gimp/modules/controller-linux-input.c というソースファイルがある。これか。

ファイルの頭の方に static const LinuxInputEvent key_events[] という変数の定義がある。Configure Input Controllerダイアログに出てきたボタンの名前はこれか。ゲームパッドのキーを押したときにターミナルに出てくるログと、<linux/input.h> で定義されている定数の値を参考にしながら、BTN_*** に対応する定義を追加する。

差分としてはこんな感じになった。

diff --git a/modules/controller-linux-input.c b/modules/controller-linux-input.c
index 8759d10..de72332 100644
--- a/modules/controller-linux-input.c
+++ b/modules/controller-linux-input.c
@@ -81,8 +81,20 @@ static const LinuxInputEvent key_events[] =
{ BTN_GEAR_DOWN, "button-gear-down", N_("Button Gear Down") },
#endif
#ifdef BTN_GEAR_UP
-  { BTN_GEAR_UP,   "button-gear-up",   N_("Button Gear Up")   }
+  { BTN_GEAR_UP,   "button-gear-up",   N_("Button Gear Up")   },
#endif
+  { BTN_TRIGGER,   "button-trigger",   N_("Button Trigger")   },
+  { BTN_THUMB,     "button-thumb",     N_("Button Thumb")     },
+  { BTN_THUMB2,    "button-thumb2",    N_("Button Thumb 2")   },
+  { BTN_TOP,       "button-top",       N_("Button Top")       },
+  { BTN_TOP2,      "button-top2",      N_("Button Top 2")     },
+  { BTN_PINKIE,    "button-pinkie",    N_("Button Pinkie")    },
+  { BTN_BASE,      "button-base",      N_("Button Base")      },
+  { BTN_BASE2,     "button-base2",     N_("Button Base 2")    },
+  { BTN_BASE3,     "button-base3",     N_("Button Base 3")    },
+  { BTN_BASE4,     "button-base4",     N_("Button Base 4")    },
+  { BTN_BASE5,     "button-base5",     N_("Button Base 5")    },
+  { BTN_BASE6,     "button-base6",     N_("Button Base 6")    },
};

static const LinuxInputEvent rel_events[] =

あとは、さっきのWikiの手順にしたがってGIMPをビルドする。すると、さっきスクリーンショット付きで説明した手順で、ゲームパッドのボタンにGIMPの操作を割り当てることができる。

とりあえず気づいた点は、ボタンを押すときと離すときで2回操作が実行されるのと、ゲームパッドのボタンじゃなくて倒すやつには反応しないこと。既存のソースコードの見よう見まねじゃなくて、ちゃんと調べてコードを書かないといけない気がする。そもそもこのLinux Inputというやつはどのぐらい使われているんだろうか。これは意図した動作なのだろうか。

あと、自分の手持ちのゲームパッド1個で試したが、他のゲームパッドではどうなるのか。この辺の問題が解決したらパッチを投げるかもしれない。その前に開発コミュニティーの雰囲気とかつかんでおきたいが。パッチを投稿するにはBugzillaにBug(?)を登録してそれに添付する感じだろうか。この辺の手間を思うに、GitHubのPull Requestという仕組みは偉大だ。

ペンタブのパッド(ペンタブの感知するエリアの横についてるボタン)に対する操作も、Linux Inputで扱えそうな雰囲気を感じたが、Wacomのドライバと競合するのか知らないがなにかうまくいかない。

IIJmioの格安SIMを買った

いままでイーモバイル(最近Y! mobileになったけど)のLTE回線でPocket WiFiを使ってきたけど、その2年契約が切れるのを機に、最近流行の格安SIMを使ってみることにした。

ドコモのMVNOでいわゆる「格安SIM」を提供しているのはb-mobileをはじめとして数社あるが、今回選んだのはIIJmioのデータ専用プラン。これまで使ってきたイーモバイルのデータ専用回線から移行するので、音声通話やSMSは必要ないと判断した。IIJmioを選んだ理由は、

  • 最近増量されて一番安いプランの高速データ通信容量が2GBになった。他社と比べてお得?(そこまで徹底的に調べたわけではないけど)
  • 対応した端末を使えばIPv6が使える!(21世紀になって十数年も経ったんだからいい加減IPv6を使ってもいいよね?)

あたり。まあ2年縛りとかはない(IIJmioの場合は高々2ヶ月程度の最低利用期間があるけど)ので、他社のが良いと思ったら気軽に乗り換えられる。

購入方法は、家電量販店で「IIJmioウェルカムパック」を買ってウェブで登録することにした。物理的な店舗で買えば、SIMカードが送られてくるのを待つ必要がない。買って帰って登録すればすぐに使えるようになる。また、月額料金とは別に初期費用的な感じでSIMカードが3000円ちょいするが、量販店だと定価より安く買える可能性がある。ビックカメラで買えば無料でWi2の公衆無線LANが使えるらしいが、まあ別にいいかなと思って普段使っている量販店で買った。

端末は、とりあえず手持ちの端末で使うことにした。手持ちの端末は

  • ドコモの古いAndroidスマートフォン
    • 古いやつなのでLTE非対応。
    • MVNOのSIMだとテザリングができない。
    • SIMカードのサイズはmicroSIM。
  • Pocket WiFi GL02P
    • 今までよく知らなかったが、イーモバイルの端末(最近の物を除く)は基本的にSIMフリーらしい。なのでドコモのSIMカードを挿しても通信できる。
    • ただし、ドコモの一部周波数帯に非対応。山間部で強い味方となるFOMAプラスエリアも使えないらしい。
    • 他のモバイルルーターに対してこれといった優位点はない。自分の手持ちっていうだけ。
    • まるまる2年使っているわけなのでバッテリーがへたっている。モバイルブースターなしでは使えない状態。
      • SIMカードのサイズは標準SIMなので、microSIMとかnanoSIMで使う場合はアダプターが必要。

あたり。まあそのうち良さげなモバイルルーターとか買うと思う。タブレットを買う時にLTEモデルを買っておけば良かったかなあと思ったり。

IPv6を使うには、端末として

  • Nexus 5/7みたいな一部のスマートフォン・タブレット
    • SIMロックされたものを含む多くのスマートフォンが、IPv4とIPv6を選べないらしい。
  • モバイルルーターだと、NECのAterm MR03LN (および旧機種?のMR02LN)
    • Aterm MR03LNは現時点のSIMフリーなモバイルルーターとしてはトップクラスに評判がいいっぽい。
    • Aterm MR03LNはBluetooth PANによるテザリングができる。Bluetooth DUNと違って、iPad/iPod touchでも使える。(iPhoneはネットワークアクセスを提供する側の機能しか実装されていないので使えないらしい。参考
  • ドコモの一部の通信端末でも使えるらしい?参考(2年前の記事だけど)

が必要らしい。IIJmioによる接続確認端末の一覧がここにある。

下調べはこれぐらいにして、実際に使ってみた感想だが、特筆すべきところはなかった。普通に期待通りというか。GL02Pで電波の掴みが悪いのは周波数帯のせいなのか自分の家の電波環境が悪いのか。ドコモのスマートフォンでテザリングができないので、主にモバイルルーターで使うことになるだろうか。日記終わり。

デジタル一眼レフカメラとスマートフォン、タブレットの連携

デジカメで撮った写真の転送については先の記事に書いた。この記事では、撮影時の連携について書く。デジカメと書いているが、ここに書くような連携に対応しているのはほとんどがデジタル一眼レフカメラだと思う。

携帯端末で詳細な設定をしながら撮影する(携帯端末にUSBホスト機能がある場合)

デジタル一眼レフとパソコンをUSBで繋いで連携させる話は知っているだろうか。デジタル一眼レフに繋いだパソコンでライブビューができたり、パソコンで設定をいじって撮影できたりするアレだ。もしも携帯端末がUSBホストに対応していれば、携帯端末で同じことができる。

USBホスト付きAndroid端末でデジタル一眼レフを制御する例はググるといくつか見つかったが、iPadでそれをしたという情報は見当たらなかった。iPadでは技術的に不可能なのか、それともAppleの制限が厳しくて許可されていないのか、あるいは単に誰もアプリを作っていないのかは知らない。ここでは、USBホストを搭載したAndroid端末での話をする。

Android端末に搭載されているのはmicroUSBポートなので、適切な変換ケーブルを介してデジタル一眼レフに繋ぐことになる。この用途に使えるAndroid側のアプリとしては、Canon製一眼レフ向けではDSLR Controller (BETA)(有償)というのが定番のようだ。他社製一眼レフカメラについては、少なくともNikon向けのものはアプリがあるようだ(Helicon RemoteはCanon製カメラと一部のNikon製カメラに対応。アプリは無料だが全ての機能を使うには有償のライセンスが必要)。

携帯端末を赤外線リモコンとして使う(携帯端末が赤外線通信に対応している場合)

多くのデジタル一眼レフカメラはワイヤレスリモコンに対応している。別途発売されている専用ワイヤレスリモコンを使えば、ワイヤレスでシャッターを押せるというわけだ。このワイヤレスリモコンは赤外線を使っているので、もしお手持ちの携帯電話が赤外線通信に対応していれば、わざわざ専用のワイヤレスリモコンを買わなくても携帯電話をワイヤレスリモコンとして使える可能性がある。

iPhoneが赤外線通信に対応していないのは周知の通りである。ではAndroid端末はどうかというと、赤外線通信に関するAPIはAndroid標準ではなくメーカーの独自機能になっている。シャープは赤外線通信・リモコンに関するAPIを公開(ここから参照)しているので、赤外線機能のついたシャープ製端末についてはアプリを作ることで端末を赤外線リモコンとして使えるようになる。

そのようなアプリはもうすでにあって、IRリモコン for DSLRNexRemoteがある。どちらも、カメラの方は複数のメーカーに対応しているが、端末の方はシャープのみである。

シャープ以外の携帯電話メーカーが赤外線に関するAPIを公開しているという話は聞かないので、シャープ以外の端末向けにこのようなアプリを作ることはできなさそうだ。古き良きフィーチャーフォン(ガラケー)はキャリアごとにその辺の仕様が決まっていたので、フィーチャーフォン向けのアプリでカメラ用のリモコンアプリを作ることは一応可能だろうが、実際にそういうアプリが存在するのかは筆者は知らない。

携帯端末本体に赤外線通信機能がなくても、イヤホンジャックなどを使って赤外線LEDを外付けすることはできる。イヤホンジャックに付けた赤外線LED向けのリモコンアプリを作ることは一応可能だろうが、あるのかどうかは筆者は知らない。

有線リモコンとして使う(…?)

デジタル一眼レフのリモコンとしては、赤外線リモコン以外に有線リモコンもある。しかし、有線リモコン用の端子は大抵メーカー独自なので、出来合いのケーブルを使って携帯端末と繋ぐことはできない。

ただ、もちろん電気的にはとても単純だと考えられるので、頑張ればスマートフォンなどのイヤホンジャックなどにつなげるケーブルを作ることはできるだろう。健闘を祈る。

その他

SmartTriggerという製品があって、iPhoneからデジタル一眼レフカメラのシャッターを押せるらしい。iPhoneとSmartTriggerの間はBluetooth LEで繋ぎ、SmartTriggerとデジタル一眼レフカメラは有線リモコンの端子、または赤外線で繋ぐようだ。

理想を言えば、カメラ自身がWi-FiまたはBluetoothに対応して、余分な機器なしに携帯端末と連携できるようになると良い。実際、最近の一部のカメラはWi-Fiに対応しており、スマートフォンと連携できるようである(参考)。