TeXConf 2019向けのClutTeX発表資料

これは TeX & LaTeX Advent Calendar 2019 の10日目の記事です。9日目は munepi さんの ぼくのかんがえたさいきょうのLaTeX索引スタイルファイル でした。11日目は doraTeX さんです。

10月に予定されていたTeXConf 2019 が残念ながら台風によって中止になってしまいました。そこで、この記事では TeX 言語で台風の進路を制御する方法……ではなく、 TeXConf 2019 の発表で使う予定だった資料の供養をします。

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Haskellのscan系関数を使いこなす

Haskellはリストを操作する関数を多数提供しています。map, filter, foldあたりが代表的で、これらは他の言語でもおなじみかと思います。

一方で、scan系関数(scanl, scanr)は他の言語ではあまり見かけない気がします。同じ関数型言語のSMLやOCamlにも標準では入っていないようです。

この記事では、scan系関数がどういう場合に利用できるかを紹介します。

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技術書典7に、Haskellで競技プログラミングをやる本を出します

今週末の9月22日(日)に池袋で開催される技術書典7に、新刊「Haskellで戦う競技プログラミング」を出します。既刊「LaTeX処理自動化ツールClutTeX 使い方とその仕組み」も改訂して紙の本を頒布します。

技術書典7について、公式サイトより引用:

日時 2019/09/22 (日) 11:00〜17:00
場所 池袋サンシャインシティ 展示ホールC/D(文化会館ビル2/3F)
主催 TechBooster/達人出版会
一般入場は11:00~13:00のみ有料です。詳細はこちら

技術書典7

気になる方はサークル詳細からチェックリストに入れてください:

当サークルが配置されたのは「し03D」です。今回の技術書典は2Fの展示ホールDと3階の展示ホールCで行われますが、当サークルは2Fの展示ホールDです。会場が1箇所だった前回と同じ場所です。

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TeXにとってやばい入力ファイル名

空白や記号類を名前に含むファイル名をTeXで処理させようとすると、うまく処理できないことがある。

例えば foo%bar.tex というファイルを latex foo%bar.tex のような感じでLaTeXに処理させようとすると、 % 以下の部分がコメント扱いされ、LaTeXは代わりに foo(.tex) というファイルを処理しようとする。

やばい名前のファイルを難しいことを考えずに処理できればいい方へ

8月中にリリースされる ClutTeX v0.4 を使って cluttex -e latex foo%bar.tex とすれば良い。

どういうファイル名がやばいのか、ClutTeX v0.4はどのように問題を解決するのか知りたい方へ

例によって結論に至るまでの経過をくどくど書いているので、結論だけ知りたい方は適当に読み飛ばすことをお勧めする。

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AtCoderで青色になった

7月7日のAtCoder Beginner Contest 133で青色になりました。青色というのは上位7%に相当するらしいです。

「水色に上がった」記事からまだ1ヶ月ちょっとしか経っていないので、新しいHaskellネタも「青色に上がるためにこれを勉強した」みたいなネタもないのですが、適当に自分語りでもしてお茶を濁そうと思います。

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Haskellでの浮動小数点数の方向付き丸めを考える

週刊 代数的実数を作る」の #5 で、区間演算と方向付き丸めの話を書いた。浮動小数点数の計算は不正確だと思われがちだが、方向付き丸め等をうまく使えばある種の「正しい結果」(この数は確実に1.0より大きい、等)を得ることができる、という話だ。

MPFRのようなソフトウェア実装の浮動小数点数だと引数で丸めモードを指定できる。しかし、ハードウェア組み込み(注)の浮動小数点数(floatやdouble)の丸めモードを指定する方法は、言語や実行環境に依存する。

(注:環境によってはCPUに浮動小数点演算器が組み込まれておらず、floatやdoubleの演算もソフトウェア実装だったりするが、我々が普段使うPCではfloatやdoubleはほぼ確実にハードウェア実装されているため、以下「ハードウェア実装」で通す)

CやFortranのような低レベルかつ数値計算のニーズがあるようなプログラミング言語だと、丸めモードを変更する手段が用意されているが、JavaScriptやHaskellなど、そういうニーズが薄い言語では丸めモードの変更には対応していないことが多い。せいぜい、「浮動小数点数演算には最近接丸めを使用する」と規定されているのが関の山である。

しかし、「Haskellではできない処理がある」というのはどうにも気にくわない。どうにかして、ハードウェア組み込みの浮動小数点数の方向付き丸めをHaskellで扱う方法を考えたい。

ちなみに、ハードウェア組み込みの浮動小数点数にこだわらないのであれば、MPFRの丸めモード指定を使うHaskellライブラリーがすでに存在する:

http://hackage.haskell.org/package/rounded

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HaskellでAtCoderに参戦して水色になった

3月下旬からAtCoderのRatedコンテストに参加しています(AtCoderプロフィール)。この度、5月26日のABC128でようやく水色になりました(AtCoder社長の記事によると、これは上位15%に相当するらしいです)。

使用言語はHaskellです。コンテストの時間中に提出したコードは全てHaskellだったと思います。

この記事では、Haskellを使う理由や、Haskellで競技プログラミングをするコツ、AtCoderでHaskellを使う際のアレコレなどを書いていきます。「水色になるための方法」みたいな話はしません(できません)。

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技術書典6の振り返り

先日の技術書典6では、新刊「LaTeX文書処理自動化ツールClutTeX 使い方とその仕組み」を無事に(ほぼ)完売することができました。現地で手に取ってくださった皆様、(現地またはBOOTHで)購入してくださった皆様、ありがとうございました。

新刊の電子版(PDF版)をBOOTHで販売中です:LaTeX文書処理自動化ツールClutTeX 使い方とその仕組み – だめぽラボ – BOOTH

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