今度の5月26日(日)に池袋でオフライン開催される技術書典16に、サークル「だめぽラボ」で新刊「Haskellでの型レベルプログラミング」を出します。既刊も在庫があるものは頒布します。
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GHCへの私の貢献2023
この記事は Haskell Advent Calendar 2023 の6日目の記事です。
私はここ数年、HaskellコンパイラーであるGHCに貢献しています。この記事では、今年(2023年)に私が行った貢献を紹介します。
GHCの開発は独自ホストされたGitLab上で行われています。
続きを読むHaskell/GHCのSIMDについて考える
最近のコンピューターの性能を活用するには、何らかの並列化が必須です。具体的にはSIMDの活用やマルチコア(それとGPU)です。プログラミング言語でこれらを利用できれば「C言語よりも速い」を名乗れます。この記事では並列化技術のうち、SIMDを考えます。
HaskellコンパイラーであるGHCにはSIMDのプリミティブ(データ型と関数)が実装されています。しかし、広く使われているとは言い難いです。
続きを読む限定継続いろいろ
HaskellでつくるAArch64版MinCaml
前回の記事
ではBrainfuckコンパイラーを書きましたが、やはりレジスター割り付けもしないコンパイラーでは物足りないと思ったのでした。
コンパイラーを作るオンラインの教材として前回の記事ではMinCamlと「低レイヤを知りたい人のための〜」を挙げましたが、後者はレジスタ割り付けはやらないみたいなので、MinCamlをやっていくことにします。
単にAArch64対応させるだけなら元のMinCamlとの差分だけを書けば良いのですが、どうせなのでHaskellに移植します。
先に成果物を載せておくと、
です。
続きを読む執筆中:「Haskellでの型レベルプログラミング」
GHCのバックエンドについて
先日リリースされたGHC 9.2.1で、64ビットArm(AArch64)向けのネイティブコード生成器(Native Code Generator; NCG)が実装された。これを機会にGHCのバックエンドについて簡単にまとめてみる。
続きを読むGHCいじくり日誌・AArch64編
ここ数日またGHCをいじっている。少し前にAArch64 NCGがマージされたのでその確認という意味が大きい。
前回の記事(3月):GHCに初めてコントリビュートした/最近のGHC動向
同ジャンルの記事(2020年10月):GHCデバッグ日誌
続きを読むGHCに初めてコントリビュートした/最近のGHC動向
事実上の標準なHaskell処理系であるGHCに貢献するというのが去年掲げた目標だったが、それがようやく実現したので報告する。ついでに、最近のGHC開発状況についても簡単にまとめてみる。
続きを読む技術書典9に「浮動小数点数小話」を出します
昨日からオンラインで「技術書典9」が始まっています。昨今のアレで今回はオンラインです。だめぽラボでは1年ぶりに技術書典に出展しています。
今回は既刊「Haskellで戦う競技プログラミング」の改訂第2版を出したほか、新刊「浮動小数点数小話」を出します。
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