技術書典18に「作ってわかるTeX言語」を出します

今度の6月1日に池袋で開催される技術同人誌即売会・技術書典18に、サークル「だめぽラボ」として新刊「作ってわかるTeX言語」を出します。既刊も、在庫のあるものは頒布します。

技術書典18の基本的な情報は次の通りです:

オンライン開催
会期:2025/05/31(土)〜2025/06/15(日)
会場:技術書典オンラインマーケット

オフライン開催
会期:2025/06/01(日) 11:00〜17:00
会場:池袋・サンシャインシティ 展示ホールD(文化会館ビル2F)
参加:入場無料

サークルのページは以下になります:

だめぽラボ | 技術書典

オフライン会場の当サークルの配置は「す06」です。入口から遠い側になります。当サークルのブースに辿り着く前に力尽きないように、朝ごはんはしっかり食べてきてください。

新刊「作ってわかるTeX言語」について

TeXから組版を除いたサブセット(本書では「TeX言語」と呼びます)を独自に実装し、TeX言語の理解を深める本です。字句解析、展開制御の理解が深まります。サンプルコードはHaskellで書かれていますが、TeXの重箱の隅についての説明と動作例はHaskellを理解しない人にも有益なのではないかと思います。

一方で、本書は「LaTeX文書を上手く書けるようになる本ではない」「TeX言語の入門ではない」「組版は扱わない」ので、そういう人は他の書籍等で勉強する必要があります。

「作ってわかるTeX言語」表紙

実は、このブログでは2018年にTeX言語のトークンと意味についての記事を書いています:

また、2023年にはZennにTeXの字句解析器の動作について書きました:

今回の同人誌はこれらの記事の延長線上にあり、ある意味では集大成と言えるでしょう。本当は自分の手で「LaTeX/TeX文書をいい感じに(HTML等へ)処理するソフトウェア」を作りたいところですが、なかなか時間が確保できないので、せめて他の人が実装する時の手助けになるようにと願っています。

目次はこのようになります:

目次はサポートページにも載せています。

オンラインマーケットへのリンクはこちらになります:作ってわかるTeX言語:だめぽラボ

既刊について

「Haskellでの型レベルプログラミング」、「Haskellで戦う競技プログラミング 第2版」と「LaTeX文書処理自動化ツールClutTeX 使い方とその仕組み バージョン0.4対応」は紙の在庫が若干あるので持っていきます。

「浮動小数点数小話」と「代数的数を作る」は電子版のみの販売となります。いずれも紙のサンプルがあります。

既刊の内容については、過去の記事

だめぽラボのページを参照してください。

オフライン会場限定の購入特典

前回作った「だめぽラボステッカー」がまだあるので、購入していただいた方に配布します。貼って剥がせるステッカーなので安心です。

それでは6月1日に池袋でお会いしましょう。会えない方はオンラインマーケットをよろしくお願いいたします。

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