TypeScript 1.4がリリースされた。目玉機能としては Union Types とか ECMAScript 6 出力モードの搭載とかになるのだろうが、他にもいろいろ地味だが嬉しい機能追加などがあるようだった。
前にTypeScriptで組み込みオブジェクトを拡張できないというようなことを書いたが、そのとき感じた問題点が直っている。具体的には以下。
- 各種組み込みオブジェクトのコンストラクタの型が
interface ほにゃららConstructor
というものに変更されている。よって、各種組み込みオブジェクトのコンストラクタに勝手なプロパティーを追加できる。 - ECMAScript 6 で追加される関数の型定義が追加されている。つまり、自前で組み込みオブジェクトの型定義をいじらなくていい。(ECMAScript 6 出力モードで使えるようになるようだ)
あと地味に便利だと思ったのはコンパイラ tsc
に追加された --noEmitOnError
というオプションである。今まではソースコードが解釈さえできれば型チェックが通らなくても ECMAScript の出力が生成(!)されていて、Makefile で TypeScript のコードをコンパイルする時に不便だった。だが、このオプションがあれば型チェックが通ったコードしか出力されないので、Makefile との相性が上がる。