月別アーカイブ: 2023年11月

皇海山登山

今年の秋は安達太良山(福島県)や八溝山(茨城県・福島県)に登ったが、いまいち満足できなかった。シーズンが終わる前にもう一個くらいガッツリした山に登りたい。

ということで、前から気になっていた皇海山すかいさん(栃木と群馬の県境、渡良瀬川源流、足尾の主)に行くことにした。皇海山は日本百名山だが、コースタイムがかなり長い(最寄りの山小屋から山頂まで往復10時間)上に山頂の展望はない、マニアックな山という印象である。

数年前までは群馬側の林道を使って日帰りでも行けたようだが、その林道は通行不可になり、今は(バリエーションルートを除けば)事実上栃木側からの「クラシックルート」一択である。それも登山地図には一部が破線で表示されている。

皇海山は栃木県の山のグレーディングでは最難関(D;グレーディングの技術的難易度としてはAからEまでがある)とされている。地図に登山道が載らない錫ヶ岳よりも高難易度とはどういうことなのか……。

日本百名山全体を見ても皇海山は割と(体力的に)難易度の高い方なのではないかと思う。コースタイムが10時間以上なのは他に平ヶ岳(コースタイムが12時間で、山中に宿泊できない)が思いつく。

続きを読む

ClutTeXについての計画

LaTeX処理自動化ツールClutTeXの今後の計画について。

まず、いくつかバグ修正や機能追加が溜まっているのでバージョン0.6をリリースしたいです。

それで、TeX LiveのContributing package

を久しぶりに読んだら「manページを書いた方が良い」「tarball中にバージョンがわかるファイルがあると良い」みたいな文言があった(以前読んだ時に読み飛ばしたのか最近新しく追加されたのかは未確認)ので、manページを書こうとしています。

manページは他のフォーマットから(pandocなどで)変換することもできるようです(llmkを見たらronnというツールでMarkdownから変換しているようです)が、ツールへの依存を増やしたくないので、書き方を勉強して手書きしようとしています。具体的にはmdocという記法で、

というページを参考にしています。

それ(v0.6リリース)が終わったら、Luaで書かれたコードをStandard MLに移行したいです。LunarMLを作ってきた目的の一つです。ソースコードはStandard MLで書いても、配布は従来通りLuaスクリプトとして行えるようにします。

ところで、静的型言語からLuaに変換する系のやつを改めて調べると

みたいなやつが増えていました(2020年ごろはなかった or 知名度が低かったと思います)。まあLunarMLを作ってしまったのでLunarMLでやります。

こっちの作業もブランチを切って少しずつ進めています。

コンパイルに使うLunarMLはまだリリースしていない状態で、他人が使うには難があるので、ClutTeXのSML版を出す前にLunarMLのバージョン0.1をリリースしたいです。ただし、ClutTeXのSML版が書ける程度に標準ライブラリーを充実させたいです。

SMLへの移行が終わったら、本格的なバグ修正や機能追加に移ります。バグ修正としては、BibTeXの .bib ファイルを更新した際に再処理を行うようにしたいです(Biberに関しては最近プルリクがあって実装して頂きました)。

機能追加としては、ユーザーごとの(プロジェクトに依存しない)設定ファイルを実装したいです。設定項目はターミナルの色付けや、終了時のアクション(「PDFビューワーで開く」などのコマンドを実行できるようにする)を登録できるようにしたいです。フォーマットはTOMLを考えています(なので、TOMLパーサーを書かなくてはいけない)。

まとめると、以下の順序と時期で進めていきたいです。

  1. ClutTeX v0.6リリース:11月中、遅くとも年内
  2. ClutTeXをStandard MLで書き直したものがある程度動くようにする
  3. LunarML v0.1リリース:できれば11月中、遅くとも年内
  4. Standard MLで書き直されたClutTeXをリリース(v0.7?):時期未定