私はここ数年、Haskellの主要な処理系であるGHCに趣味で貢献しています。この記事では、今年(2025年)行なった貢献を紹介します。バグ報告のみ(修正は他の人)のものも含みますが、その場合はその旨を書いています。
去年の記事は「GHCへの私の貢献2024」です。今年は「GHCデバッグ日誌 CI編」という記事も書きました。
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私はここ数年、Haskellの主要な処理系であるGHCに趣味で貢献しています。この記事では、今年(2025年)行なった貢献を紹介します。バグ報告のみ(修正は他の人)のものも含みますが、その場合はその旨を書いています。
去年の記事は「GHCへの私の貢献2024」です。今年は「GHCデバッグ日誌 CI編」という記事も書きました。
続きを読むブログ等にちょいちょい書いていますが、私はこの数ヶ月ほどGHCのSIMDサポートの改善を進めています。
この3ヶ月間はx86 NCGで整数のSIMD演算を使えるようにするパッチを書いており、数日前にマージされました。一つのマイルストーンだと思うので記事にしておきます。
続きを読むこの記事はHaskell Advent Calendar 2024の24日目の記事です。
私はここ数年、Haskellの主要な処理系であるGHCに趣味で貢献しています。この記事では、今年(2024年)行なった貢献を紹介します。バグ報告のみ(修正は他の人)のものも含みますが、その場合はその旨を書いています。
同様の記事を去年(2023年)も書きました:GHCへの私の貢献2023
GHC 9.12に入ったものは「GHC 9.12の新機能」でも触れています。
こういう記事を書く目的は、一つにはOSSへの貢献の対価として名誉が欲しいというものがあります。そのほかに、自分用の備忘録という目的もあります(あのバグはどのバージョンで修正されたんだっけ、ということがたまにあります)。あとは、単純にGHCの開発状況やホットな話題を皆さんに知って欲しいというのもあります(私の趣味全開なので、非常に偏った視点ではありますが)。
GHCへの貢献方法は去年の記事を読んでください。
続きを読むこの記事は Haskell Advent Calendar 2023 の6日目の記事です。
私はここ数年、HaskellコンパイラーであるGHCに貢献しています。この記事では、今年(2023年)に私が行った貢献を紹介します。
GHCの開発は独自ホストされたGitLab上で行われています。
続きを読む最近のコンピューターの性能を活用するには、何らかの並列化が必須です。具体的にはSIMDの活用やマルチコア(それとGPU)です。プログラミング言語でこれらを利用できれば「C言語よりも速い」を名乗れます。この記事では並列化技術のうち、SIMDを考えます。
HaskellコンパイラーであるGHCにはSIMDのプリミティブ(データ型と関数)が実装されています。しかし、広く使われているとは言い難いです。
続きを読む先日リリースされたGHC 9.2.1で、64ビットArm(AArch64)向けのネイティブコード生成器(Native Code Generator; NCG)が実装された。これを機会にGHCのバックエンドについて簡単にまとめてみる。
続きを読むここ数日またGHCをいじっている。少し前にAArch64 NCGがマージされたのでその確認という意味が大きい。
前回の記事(3月):GHCに初めてコントリビュートした/最近のGHC動向
同ジャンルの記事(2020年10月):GHCデバッグ日誌
続きを読む事実上の標準なHaskell処理系であるGHCに貢献するというのが去年掲げた目標だったが、それがようやく実現したので報告する。ついでに、最近のGHC開発状況についても簡単にまとめてみる。
続きを読む【2020年4月20日追記】GHCの型レベル自然数については、より網羅的な記事を書いた。型レベル自然数についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参照いただきたい:GHCの型レベル自然数を理解する【追記終わり】
最近のGHCでは、自然数をパラメーターとするデータ型を定義できる。固定長リストの長さを型に持たせるとか、行列の大きさを型に持たせるとか、そういうことができる。あるいは、自然数 m に対して Z/mZ を表す型を作ることもできる。m を素数とすればこれは有限体となる。
実際に、型レベル自然数を使って Z/mZ に相当する型を作ってみよう。(名前は FiniteField とした) 続きを読む