日記」カテゴリーアーカイブ

記事を書くときに気をつけていること、読んでもらうための工夫について

少し前(4月)に、「防御力の高い技術ブログを書こう」という記事が話題になった。

防御力の高い技術ブログを書こう – じゃあ、おうちで学べる

便乗というにはいささか時間が経ってしまったが、私も記事を書くときに気をつけていることを書いてみようと思う。

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自動車を買った/車は移動を自由にするか

人生をやっていると、大きな出費の瞬間が何回か訪れる。自動車の購入はその一つだ。

私が今住んでいる場所は都会というほどではないが大きな駅の徒歩圏内で、正直言って大人二人で生活する分には自動車はそんなに必要ない。自動車が必要ならカーシェアやレンタカーを使えば良い。だから自動車はこれまで持っていなかった。

しかし、色々あって今回自動車を購入することにした。

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GHCデバッグ日誌 CI編

私はHaskell処理系であるGHCに趣味で貢献しています。詳しいことは過去の記事を見てください:

今回は、GHCのCIの問題を追求した話をします。前に「GHCデバッグ日誌」という記事を書いたので、今回は「CI編」としました。

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AIでも生成できる技術記事に価値はあるのか

最近、Qiitaの「タイムライン」(指定したタグのついた記事を新着順に表示してくれる機能)を眺めていると、ある特徴を持った記事が散見されるようになった。その特徴とは、

  • 内容が当たり障りないというか、オリジナルの知見とか著者の感情のようなものが少なく、淡白である
  • セクションに番号が振られている
  • 著者のページを見に行くと、毎日のように記事を公開している

である。そう、AIで生成された可能性が高い記事だ。

最近見かけるようになったAI生成された技術記事について何点か思うところがあるので、書いておく。

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WSL2へVS CodeからSSH接続する/VS Codeを使いこなしたい

最近はメインのテキストエディターとしてVisual Studio Codeを使っています。しかし、いまいち使いこなせている気がしません。

作業内容としては、最近はGHCのSIMDプリミティブの実装をやっていて、x86-64 WindowsマシンのWSL2で作業することが多いです。しかし、私のメインマシンはMacで、MacでFirefoxを開きつつ、リモートデスクトップでWindowsにつなぎ、その上でターミナルとVS Codeを立ち上げて作業していました。「直接Windowsで作業しろよ」とか言われそうですね。

このやり方では困ったことがあって、Mac miniのネットワークの問題なのか、時々リモートデスクトップが固まります。固まっている間はエディターへの入力もできなくなります。

リモートデスクトップ越しではなく、手元のVS Codeを使えばこの問題を回避できそうです。ネットワーク接続はファイルを開くタイミングと保存するタイミングで繋がっていればいいわけですからね。つまり、MacのVS CodeからWindows機のWSL2へSSH接続するのです。

(昔使っていたEmacsにもSSH越しに作業するモードがありました。)

というわけで、重い腰を上げてVS CodeでSSH越しに作業する方法を調べました。

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紫金山・アトラス彗星

星空というのは毎晩同じ姿を見せるわけではない。月は毎日動いていくし、日が経つと惑星も動いていく。たまにしか起きない天文現象もある。流星群、月食、(夜空ではないが)日食などだ。

人生の中で見ておきたい天文現象(というか天体)の一つが、彗星だ。百武彗星やヘール・ボップ彗星の現れた90年代は私はまだ物心がついていなかった。生きているうちに「大彗星」と呼ばれるものを見てみたいものだ。

そういうわけで、地球に接近する彗星の話題は(そこまで熱心でもないが)ある程度キャッチし、チャンスがあれば観測にチャレンジしたいと思っている。

ここ数年でもいくつか彗星がやってきた(というか、私が彗星の情報を追いかけるようになったのがこの数年のことかもしれない)。ネオワイズ彗星(2020年)、レナード彗星(2021年)、ZTF彗星(2023年)、ポン・ブルックス彗星(2024年)。いくつかは私も撮影にチャレンジしたが、ぼやっとした感じにしか写らなかった。「彗星」というからには立派な尾が写って欲しいものだ。私の技術や撮影タイミングが悪かったのかもしれないが……。

そして今年(2024年)の秋にやって来たのが紫金山・アトラス彗星だ。太陽に近づいて崩壊したかも?みたいな情報もあったが、無事に我々の前に姿を見せてくれた。

今回の彗星は9月下旬には明け方の空に、10月中旬には夕方の空に見える。深夜に起きて車を運転して東の空が開けた場所に行ったり、彗星を見るために双眼鏡を買ったり、なんやかんやあったが、ようやく彗星を視認できたのは5回目のチャレンジでのことだった。

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