Magic Trackpadの顛末

私はMacのトラックパッドが好きです。トラックパッドをノートパソコン(MacBook)だけではなくデスクトップでも使いたいと考えるのは自然な発想です。そういうユーザー向けに、AppleはMagic Trackpadという製品を販売しています。

2017年ごろの私はMacBook Pro (Late 2013)をメインで使っていましたが、自宅のデスクで使う時に外付けキーボードに加えて外付けトラックパッドがあると便利だと考え、Magic Trackpadを購入しました。

その後、2020年にMac miniを買ってからはMac miniに接続して使うようになりました。

膨張

ある日ふと見たところ、Magic Trackpadが膨張し、底が剥がれかけていました。Magic Trackpadはリチウムイオンバッテリーを内蔵しているので、これが膨張したようです。

Magic Trackpadは有線でも無線でも使えるようになっているのですが、ずっと有線で給電しながら使うのはバッテリーにとって良くなかったようです。

実は、膨張の予兆はありました。2022年ごろ、机の面に四隅の足ではなく本体中央で接地するようになっていたのです。つまり、その頃から膨張は始まっていたのです。

とにかく、膨張した以上は処分して買い替える必要があります。しかし、リチウムイオンバッテリーが膨張してしまった物体の処分方法は非自明です(私にとっては)。リチウムイオンバッテリーを不用意にゴミに出した結果ゴミ処理の際に火災が起きるという話は時々ニュースになります。

バッテリーの処分について思い出したのが、昔Apple StoreにMacBookを持ち込んで膨張したバッテリーを交換してもらったことです。ということは、膨張したバッテリーを内蔵する製品を修理か何かでAppleに引き渡せば処分してもらえるということです。

ということで、まずはAppleに修理に出す方向で模索しました。バッテリー交換により修理してもらえればよし、それができなくてもトラックパッドを引き取って処分してもらえるだろう、という算段です。

Apple正規サービスプロバイダ

現居の近くにはApple Storeはないので、家電量販店などがAppleの窓口みたいな感じで修理を受け付けてくれるやつ(Apple正規サービスプロバイダ)を探しました。Appleのサポートページから予約して、持ち込みます。

しかし、私が使っていたMagic TrackpadのシリアルナンバーをAppleのシステムに打ち込んでも該当するデータが見つかりませんでした。代替策として、MacのシリアルナンバーでMacの付属品として修理に出すという手も考えてもらいましたが、私がMacのシリアルナンバーをメモっていなかったのでそれもできませんでした。結果、最寄りのApple正規サービスプロバイダでは取り扱えないということになりました。代わりに、Appleのサポートに電話するように指示されました。

Appleのサポートに電話

Appleのサポートに電話して事情を話しました。結論としては、郵送で交換することになるが、その際に1万6千円(新品と同額)かかるので新しいTrackpadを買った方が手っ取り早いかもしれない、ということでした。古いやつの処分について聞くと、Apple直営店に持ち込めば引き取ってリサイクルしてもらえるということでした。

さっきも書いたように近くにApple直営店はないんですが、たまたま近いうちに東京に行く用事があったので、その時ついでに持ち込むことにしました。

新品の購入

方針が決まったので、新しいMagic Trackpadを買いました。現行品は白と黒がありますが、安い方の白にしました。昔(2008年とか)のポリカMacBookも黒はなんかプレミアムで高かったのを思い出します。

私が元々持っていたMagic Trackpadは第2世代で、現行品は第3世代です。といってもどちらもLightning接続でバッテリー内蔵、有線でも無線でも使えるという代物なので、ほぼ一緒です。

それでも比較してみると、角が若干丸くなっています。付属するUSBケーブルも根本がType-AからType-Cになっています。ついでにデバイス側も(Lightningから)Type-Cにすればよかったのに……。

古いやつの処分

東京に行った際にApple Storeに持ち込みました。行った時間帯のせいか、予約なしでも待たされることはありませんでした(というかリサイクル持ち込みで予約ってできるんですかね)。

手続きとしては、iPhoneでQRコードを読み込んでApple IDの確認(?)と規約(?)の確認をしました。

シリアルナンバーの確認が入ると面倒なことになるかなあと思いましたが、なんとかなりました。

Appleに望むこと

Magic Trackpadにバッテリーが内蔵されていなければそもそも膨らんだりしません。Appleにはリチウムイオンバッテリーを内蔵しないMagic Trackpadを作って欲しいです。

思えば、初代のMagic Trackpadは乾電池駆動でした。あれだったら乾電池を取り替えつつ何年でも使えていたでしょう(長期間放置すると液漏れということもありますが、毎日使うデバイスなら大丈夫でしょう)。機能はそのままに、電源周りをあの頃に戻して欲しいです。

まあ私はAppleの株主でもなんでもないので、いちユーザーとしてできる対策は「給電したままにせず、適宜バッテリーを使う」となるでしょうか。それとも第3世代では常時給電の対策がされてたりするんでしょうか。

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