カビたレンズをどうするか

レンズは保管状態が悪いとカビるものだ。私がメインで使っているズームレンズも、カビてしまった。内部がカビているので、表面を拭くだけでは落とせない。

ちなみに、製品としてはこれだ:18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | レンズ | SIGMA | 株式会社シグマ「便利ズーム」と呼ばれることもあると思う。マジ便利。

問題のカビの様子はこんな感じだ:

レンズがカビると具体的にどういう悪いことが起こるか?カビたレンズによる作例を見てみよう:

なんというか、太陽は画角の外にあるのに、写真の特に左上の部分が不自然に明るくなってしまっている。コントラストが落ちると言えばいいのか、レベル調整をしたくなると言えばいいのか。

というわけで、まともな写真を撮るにはなんらかの対処が必要だ。選択肢はいくつか考えられる。

まず、思い切って新しいレンズを買うという選択肢。しかし、私が使っているCanonの一眼レフ向けであるEFマウント(EF-Sマウント)は市場が縮小傾向にあるようだ。最近はみんなミラーレスなのだろう。私が使っている(カビさせた)ズームレンズはすでに生産終了になっていたし、同類のズームレンズも目星をつけていたものは迷っているうちに販売終了になっていた(TAMRONの18-400とかCanonの18-135とか)。Amazonとかで並行輸入品があるようだが、あまり気が進まない。

次に、何とかして内部を清掃するという選択肢。だがジャンクならともかく、メインで使っている大事なレンズを未経験者の自分が分解するのは怖い。業者に頼みたい。しかしその辺のカメラ屋さんでは分解を伴うようなカビの除去をやっているのかわからない。

幸い、メーカーでも修理を受け付けているようだった。「修理」というのが単なるカビの除去を含むのかよくわからなかったが、カビの除去のために分解する必要があるのでこれは修理に類する行為だろう。なので、メーカーに頼むことにした。

メーカーに依頼し、レンズを発送し、10日ほど待つと綺麗になったレンズが送り返されてきた。費用は1万7千円ほど。同等のレンズを買うと7〜8万する(そもそも売ってないが)ので、これは決して高くはないと考える。

ちなみに、修理に際してレンズ購入時の箱と保証書(もちろん保証は切れている)を引っ張り出してきたところ、購入は2015年2月だったことが分かった。

今の一眼レフ(2017年購入)をいつまでメインで使うかはわからない。いずれミラーレス一眼に乗り換える日が来るかもしれない。しかし、その決断はもう少し先延ばしにしても良さそうだ。もうしばらくは、今のカメラとレンズを大切に使い続けたい。今度はカビないように保管しながら。

最後に、綺麗になったレンズで撮った夜桜の写真を載せておく:

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